クラウドファンディング、私がやったこと

https://camp-fire.jp/projects/view/37158

2017年10月にCAMPFIREさんでクラウドファンディングを行ったわたくし、この1年で何件か「クラウドファンディング自分もやってみたいんだけど….」と相談を受ける機会がありました。

その都度、ざっくりどんな感じなのかを説明してきたのですが、毎回同じ内容を伝えていると面倒なので(笑)今回ブログにまとめることにしました!クラウドファンディングに興味がある人は参考にしてみてください。ざっくりだけど。

クラウドファンディング、私の場合

まず、クラウドファンディングを私がやろうと思ったのは、家で場づくりをしていく際の改修の為の資金調達がメインです。ボロくても素敵な大きな家を借りてシェアして暮らすような場づくりをしたいと考え始めて2017年時点で5年、ついに改修できる大きな家を借りることが出来たものの、改修資金がない。というわけで、もはやクラウドファンディングしかない!と考えた次第でした。

やろうと思ってから開始までの準備期間は半年

クラウドファンディングをやろうかな、やるしかない、と考えたのが2017年春で、公開したのが2017年秋だったので、準備期間は半年でした。

やったことの流れ

(1)サービスを選ぶ
まずは、クラウドファンディングのサービスがいくつかあるので、それらをリストアップ、どこのサービスにするかを検討するところから始めました。自分のやりたい内容に近いプロジェクトの成功事例があるサービス、というのを意識しました。

私が選んだのはCAMPFIREさんです。少し前に高校時代からの先輩も同じ所でクラウドファンディングをやっていたので、どんな感じが色々教えてもらったりもしました。やはり最初は誰もが初心者….教えてもらえるというのは貴重ですね。。

https://camp-fire.jp/

(2)成功事例研究
サクセスしているクラウドファンディングのページを研究しました。クラウドファンディングは、基本作文メインなので、どういう風に文章(物語)を組み立てて、人の心を掴んでいるのか?という意味でいくつか読み込みました。文章の流れを分解して、自分のプロジェクトに応用出来そうな雰囲気を選んでゆきました。

(3)文章関連書籍を読む
説得力があって人に伝わる文章を書く為に、文章関連の書籍をいくつか読みました。役に立ったのかは、謎です。。というか日頃のブログ記事作成にそういう知識を活かせてない雰囲気ムンムン。

私がクラウドファンディングを目的として読んだ本は、一応下記です。それまで意識して文章を書くことをしてこなかったので、いい機会と思って手に取った部分も大きいです。

(4)写真家のお知り合いにクラウドファンディング用に写真撮影をお願いする
クラウドファンディングは文章の次に写真が超重要!なので、色々と撮影していただきました。

大体このくらいで、準備のベースは終了です。基本は似たようなプロジェクトの事例研究は細々と続けました。

公開に向けてのブラッシュアップ

写真やざっくりした方向性を定めていく流れと並行して、少しでも経験がある知り合いに色々相談してアドバイスをもらったりしました。CAMPFIREを福岡で盛り上げている(?)カラクリワークスのせどはらさんや、ご友人など、リターンについてや、成功の秘訣、などの細かいアドバイスをいただけたのはありがたかったです。作り込みの期間から、じわじわ実生活でも知り合いに「クラウドファンディングをやる」という話題を意識して出すようにしました(効いたかは謎)。

文章は何度も経験のある友人やお知り合いに見てもらい、ちょっとずつ修正などしながら仕上げました。

それと丁度クラウドファンディングを準備している期間に、CAMPFIREさんが新たな別のファンドレイジングアプリ「polca」のサービスを開始したので、経験を得るべくチャレンジしてみました。polcaは友達関係での支援などがやりやすいフレンドファンディングアプリとのことで、気軽にチャレンジ出来て、勉強にもなりました!

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いよいよ公開、のタイミングでやったこと

いよいよ完成して公開、というタイミングで私は福岡市で月に一度開催されているプレゼンイベント「フクコン」に登壇し、自分の活動やクラウドファンディングを始めたことについて話をしました。その場で聞いてくれた人が直接支援に結びつくかというと分からないけど、クラウドファンディングは自分の活動をたくさんの人に知ってもらう目的もあったので、最高のタイミングだったと思っています。

リターンの内容について

リターンについては、そっちにコストがかかりすぎると、ご支援額から本来の目的に使える額が減るので、なるべくコストをかけない内容にできるように工夫が必要ということを学びました。魅力的でありながらコストがかかりすぎないリターンについても色々な事例を調べて研究しました。

目標額の設定と「オールイン」か「オールオアナッシング」方式について

知り合いで応援してくれそうな人をざっくりリストアップして、大体の目標額(これくらいはいけるかしら…)を考えてみる、というのは公開前にやってみました。クラウドファンディングは成功か失敗かが記録に残るので、志は高く、そして成功できる額を設定するというのがとても大事なのだなぁと思っています。結構難しいけど。。

私の場合は、ストレッチゴール方式という、目標額を段階的に設定するというやり方もやってみました。リターン内容が目標額達成の段階に応じて充実するという仕組みというような感じです。私のプロジェクトの場合は、このストレッチゴールについては結果的にあまり効果を発揮出来なかった感ではありましたが、一応やったので記録として…!

支援額の受け取り方式は、集まった金額を目標額達成しなくてももらえる「オールイン方式」か、達成しないともらえない「オールオアナッシング方式」があります。私は安定の「オールイン方式」を選択。ただし選んだサービスや内容によっては選べないこともあるので注意が必要です。

プレスリリースや告知について

元々自分の活動を広く知ってもらいたいと思っていたので、クラウドファンディングのタイミングでプレスリリースや告知に力を入れていこう!と思っていました。とはいえ準備でバタバタしていたので、雑誌など紙媒体のプレスは間に合わず、プレスリリースを同時に配信できるサービス(CAMPFIREと連携している外部サービスがあった)と、方向性が近いと感じるwebメディアさんにメールで送信をしました。

結果的にreal localさんが取り上げてくれて、素敵な記事をアップしてくれました!ありがとうございます。


https://reallocal.jp/45252

残りはこれまで通常通り使ってきたSNS(Facebook、twitter、VALU)と自分のサイト、ブログがメインで行いました。

クラウドファンディングのページへのQRコードを印字した簡易名刺も作成、お世話になったメールアドレス不明の方にはハガキを書いて近況報告とお知らせをしたりもしました。

 

期間中どのように過ごしたか

CAMPFIREのページ内に近況報告を投稿できるようになっているので、それを毎日投稿するというのはがんばりました。他、公開初日は自分の知り合いひとりひとりに、コピペではなく全部手打ちでお知らせのメッセージを送りまくりました。朝から晩まで送って丸二日かけました(^^;)内容は必ずしも金銭的な支援をお願いするという旨ではなく、これまでの流れや今の状況などもお知らせ。知ってもらうこと第一と、良かったら応援してくださいというスタンスを重視しました。自分が宣伝っぽいメールやコピペっぽいメールをもらうのが好きではないので、内容は意識してみました。

SNSでも毎日進捗状況を発信し、途中半ば期間に支援が緩むという話も聞いていたので、その期間に合わせて追加のリターンを考えて実行するなど、期間中も準備や告知で1日1日を全力で挑みました。

開催期間は約一ヶ月に設定しました。期間目安としては、自分が告知を頑張り続けることや中だるみを最低限に抑えつついい流れを作る観点からいって、長すぎない方がいいというアドバイスを元に考えました。実行していて確かにそうだと感じました….。

期間終了後の動き

期間が終了すると休むことなくそのままお礼のお知らせ、リターン発送の準備に入ります。準備からリターン発送まで基本ずっとひとりでやっているので、ものすごい時間を使っています。しかし速やかなリターン発送は重要!というわけで、発送の実作業については友人の力も借りて、宛名を印刷したものを切って封筒に貼るとか、色々と手伝っていただきました。感謝です….。

それと、自分のミスで一部住所を把握できなかったご支援者が発生してしまい、個別メッセージでお尋ねするなど時間がかかることをやらかしたりもしてしまいました。そして未だ1名、返信が無くリターン発送が出来ていないという…..ご住所連絡いただけましたら即座に発送しますので、何年後でも連絡お待ちしてます….!!本当に申し訳ない。。

それと、改修工事のスケジュールを甘く見積もり過ぎていて、開催実行がまもなく1年遅れになるというリターンも存在しています。そう、「台所完成記念パーティ」です!!!

台所がなかなか完成できないまま、この2018年晩秋を迎えております。該当ご支援者の方にはメッセージを送り、急がなくてもいいですよ…と返信をいただいてはいるものの、遅れすぎでやばいです。申し訳ない!ごめんなさい!1年遅れ、12月〜2019年1月くらいには開催できるように、進めていきたいと思っています!!(それでも多分全部完成までは行けなさそうだけども….甘かった…)

クラウドファンディングやってみての雑感

色々と至らない部分もありつつですが、クラウドファンディングをやってみて本当に良かったと思っています。なによりここに書いたような経験が自分の中に蓄積されたことは財産です。そして実際に動いたことで新たなたくさんのご縁、出会いが生まれ、その繋がりは今この瞬間も私の暮らしを楽しく刺激的にしてくれています。やっぱり人生、なにより実行!

だけど、気軽に人に「やったら?」とは言えないとも思っています。それは、ここまで読んだ人ならお判りかと思いますが、無茶苦茶時間と労力を使うからです。それと日頃の人間関係や発信力がそのまま浮き彫りになるので、かなり胃も痛い可能性があります。

とはいえ、身近な人でもたくさん成功している人たちがいるので、ハードルが無茶苦茶高いかというと、そうでもないとも言えるかもと思っています。

結局は、やりきる気概があるかどうかかなと思っています。

最後に

ご支援いただいたお金は、予定していた通り、基本的に材料購入費として少しずつ使わせていただきながら改修を進めています。マンパワー確保は常に課題としてありつつも、様々なかたちでたくさんに人たちに力を貸してもらい、じわじわと進んでいます。

これから年内に大体のメイン改修(台所と開かずの間だった北東部屋)を終わらせ、2019年春からは本来の運営に向けて本格稼働していきたいと思っています。

未熟な部分もありまくりですが、これからも引き続き見守っていただけると幸いです。