秋の種2019-花の歌が聴こえる時代に-「I’m here /私はここにいる」 EUREKA エウレカ/福岡

秋の種2019-花の歌が聴こえる時代に-「I’m here /私はここにいる」 EUREKA エウレカ/福岡
Group Exhibition [Seeds in Autumn 2019 -the Era of Flower Song-] “I’m here” at EUREKA/Fukuoka

アーティストとキュレーターがそれぞれタッグを組んで作り上げる、オムニバス形式の3つの美術展「秋の種2019ー花の歌が聴こえる時代にー」に出展しました。展覧会全体のうち、ギャラリーのEUREKAでの3人展が私の展示会場でした。

上は展覧会の案内フライヤー。下は会場配布資料です。

アーティスト・ステイトメント(今回の展示に関連したテキスト)

「くるくるハイツ」は、糸島市で天野百恵が子ども二人と共にクラス古民家です。私はここで、暮らすことと表現の在り方について日々模索しながら、様々な活動を行なっています。そしてそれらは、個人ではコントロールが出来ない周辺環境と共に動いています。展示では、そんなリアルタイムに揺れ動きながら続いていく日々の活動の断片を多角的にお見せすることで、「くるくるハイツ」の活動について何かしら感じていただく機会にできればと思っています。今、私たちの生き方は、改めて新しい形を求める時代に入っていると感じています。私は私なりの実践を続けながら、新しい時代の姿と形に向けて、この先も目を凝らしていきたいと考えています。

会場では、壁面に映像を投影し、手前に日頃くるくるハイツに置いているテーブルや座布団などを配置しました。テーブルの上には、過去作のドローイングと新作のドローイングを並べています。

ドローイングは壁面にも展示しています。
私の頭の中にある世界観や表現のイメージと、現実の活動となって現れるくるくるハイツでの人々の動き、暮らしの景色をひとつの空間で見せるという主旨で、展示構成を行いました。

くるくるハイツにあるものを持参して展示することで、活動イメージを象徴的に表すアイコンの役割を果たしてもらいました。

映像は、これまで記録してあったくるくるハイツでの活動や日常、イベントの様子をスライドショー形式で短く切り取った連続で組み合わせたものを投影しました。

くるくるハイツとは一体何なのか、何をしているのか…..。

生活そのものの場でもあることから、一見してはっきりと実態を掴むことが難しいこれからの活動の断片を構成し、鑑賞者の方ひとりひとりが自分なりのくるくるハイツ像を感じ取り、そのことによって自分自身の生活、ライフスタイル、暮らすということの概念について、少しでも再考する機会となればいいなと考えています。

今回の展示に合わせて制作した水彩画です。「家」という概念を問い直す、というテーマで描いています。

その他展示した平面作品です。